VERSION 6.0P (2008/04/24)
データシートのチェック対象の拡張
参照データシートや、既に完成版となっている自社データシートを公開や全送信する場合にこの機能が関係します。
リリース6.0導入までは、データシートに含まれる部品の入力方法が最新のチェック基準に照らし合わせると既に無効になっている場合であっても、完成版となっている自社のデータシートをさらに全送信することができます。
この仕様が変更され、全送信時点でのチェック基準が適用されます(例 質量/質量公差チェック)。今後は参照されているデータに対して以下のチェックが実施され、場合によっては警告が表示されるようになります。
- 化学物質の含有率の範囲値の差が定められた値を超えない(リリース4.0でのデータの確認の拡張)
- 未指定物質に対する10%ルール
- 同一階層での異なるノードタイプ
パスワードポリシーおよびパスワードリセットの変更
リリース5.0以前は6文字以上の文字または数字を指定しましたが、新たに設定するパスワードは8文字以上12文字以下(文字/数字/特殊文字)としなければなりません。
FIAT-固有の拡張機能
サプライヤーコードの入力の有無に対するチェックが導入されます。また送信先情報画面に、同一のデータシートを示すReference part number を1 件または複数入力するための新しいフィールドが、FIAT の確認用に追加されます。
a2分析機能の拡張
- 削除済みまたは隠し属性のデータシート/モジュールを含むデータシート/モジュールを検索
- 削除済みまたは隠し属性の化学物質を含むデータシート/モジュールを検索
- 化学物質の含有率が範囲値で指定されており、その幅が定められた閾値を超えるデータシート/モジュールを検索
標準的なEメールを利用したプロセスによって、既存のIMDSメッセージ機能が拡張されます。
既存のメッセージ機能に加えて、あるいは代替手段としてEメールを利用するメリットは以下の通りです。
- Eメールは各個人宛に送信されるよう設定できます。
- EメールはIMDSとは別個にいつでも、何度でも確認することが可能です。
- IMDSにログインをしていなくてもユーザーにはリアルタイムでメッセージが送信されます。
- Eメールでは該当する状況が発生した日時を確認することが可能です。
集計レポート(送信済み一覧で利用可)
- 送信済みデータシート統計レポート --- 全ての送信済みデータシートの概要を送信先企業、日付、ステータス毎に表示
- 未完成の送信済みデータシートレポート --- 送信済みデータシートのうち未処理のデータシートの概要を表示
- 拡張版データシート統計レポート --- ユーザーの企業から送信されたデータシートを送信先企業毎に集計
材料分類5.2選択時の追加画面の導入
データ品質の向上のために、新たに材料分類5.2を選択した場合、材料記号を入力するための追加画面が表示されます。この画面は熱可塑性樹脂の材料分類で ある5.1aおよび 5.1b、そしてエラストマーの材料分類である5.3と同様のものです。この追加画面はISO 18064 「熱可塑性エラストマー 用語と略号」に基づいています。
検査機能の拡張
検査機能の検査設定の管理画面において、検査設定を送受信することが可能です。
- 自社に所属するほかのユーザー --- ユーザーは自分で作成した検査設定を自社の全てのユーザーへ送信することができます。
- 顧 客およびサプライヤー間 --- 個人用の検査設定を作成し、複数のサプライヤーへ送信することができます。検査設定を受信したユーザーは、自社のデータシートを検査設定の送信元に送信す る前に、受信した検査設定で検査を実行することができます。その後、送信/承認/拒否のプロセスに進むことができます。
データシート/モジュールはそれぞれ「作成日(Create Date)」、「確認日(Check Date)」、「リリース日(ReleaseDate)」という情報を含みます。これらの日付はデータシートの詳細タブに表示されます。また詳細タブから レコメンデーション画面に移ることが可能です。レコメンデーション画面からは、そのデータシート/モジュールがリリースされた時点(「確認日」と関連付け られています)で有効であったレコメンデーションのバージョンをダウンロードすることができます。
受信データシートの自動処理機能の拡張
- 組織宛に送信されたデータシートに限定して検索を行うことができます。
- 受信データシートの自動処理において、検査のチェックでエラーが発生した場合に自動拒否を行うことが可能になりました。
新しい検査項目を追加
- 削除済みおよび隠し属性のデータシート/モジュールチェック
- 削除済みおよび隠し属性の化学物質チェック
- サプライヤーコードチェック(指定されたパターンのサプライヤーコードが入力されているか確認)
- 材料データシートの備考欄入力チェック